球界再編　〜アマノジャクとカザミドリ〜

　今回の一連のパの対応をみると、1リーグ制への移行は既定路線だったように思える。予定外だったのが、ダイエー本体の再建問題。

セ6・パ4での2リーグ制は有り得ない、だから一気にパ4にして1リーグ制へ。だいたい、企業同士・会社同士の問題なら他球団のオーナー(西武)が首を突っ込む(明らかに、音頭をとっていたように見える)必要なんかない(巨人元オーナーも早くから関与の可能性アリ？)。

合併のメリットがどこにあるのか。
儲からない(というより赤字)なら、やめればいい。球団を売却すればウン十億の金が入ってくる。チームやファンを大事にするなら、これだけ反対があるのに強行するのはおかしい。
合併したから売上が倍になるわけじゃあるまいし。
要は「ステイタス」として球団は保有していたいってだけか？

巨人頼みってのも情けない(セも同じ)。
その、頼みの巨人でさえ視聴率が下がり続けているのに。
いかに観客動員を増やすかという根本的な策がない。
消費者を満足させる具体的な努力をしなかった「つけ」がまわってきただけだ。

サッカーのJリーグは、一時期の「熱狂」は冷めたようにも思われるが、加入チームは増えつづけている。
つまり、プロ野球界が極端に閉鎖的なだけ。
「やりたい」と手を挙げても「どこの馬の骨ともわからん奴」と門前払いする始末。

球団合併は承認された。来季はセ6・パ5。しかし、新規を容認する構えはまるでない。だからダイエーがGOサインを出せば、遅くとも再来年からは1リーグ制(10チーム)へ？

何年か前にも「1リーグ構想」をぶち上げたことのある、巨人元オーナー。ところが今度は「初めから2リーグ論者」とまで言い切る。更には巨人がパへ行ってもいい、とまでも。

そこに自由な競争があるなら、敗者が去るのは構わない。一般社会でも、会社・企業の合併・統廃合はある。しかし、プロ野球は仮にも、日本野球界の頂点である。その底辺には、高校野球(社会人・大学野球なども)がある。
選択肢が減れば消費者も減る。他にもプロスポーツはあるのだから。

「面白い」がないから、ファンが離れていくのに。